松本 整
今、考え、やるべきこと
今、日本は世界で類を見ない速度で少子高齢化が進んでいます。
日本の年金制度は、現役世代が引退した世代を支えるシステムとなっており、少子化は個人の社会保障費の負担を増加させます。
そして高齢化は、医療費の増加を招くとされています。今後、医療費の窓口負担が増えていく方向にあることは間違いありません。
つまり、現役世代は社会保障費の増加、引退していく世代は医療費の自己負担の増加と、急速に進む少子高齢化は多くの問題を抱えて進行しています。
こうした時代に、私たちが健康を損なうことは、金銭的にも、時間的にも大きな損失を背負うことになります。
病院の待合室やベッドの上で、増えることのない人生の時間や、大事なお金を使わず、旅行や趣味など、好きなことに時間やお金を使えるようにするには、まず自分自身の健康を管理することが重要となります。
そして、この健康維持のためには、好き嫌いを超えて運動をすることが必須の対策の1つです。
しかし、運動も、ただやっていれば良いということではありません。
「食」が、手軽さ、価格の安さから、その安全性に判断基準を移したように、「運動」においても、どこに施設があるか?利用料はいくらか?といった賃貸マンション探しのようなハード選びではなく、一歩踏み込んで、どれだけ自分にあった運動法を適切に指導してくれるかというソフト選びに移行していくことで、より安全に運動習慣が身につき、運動の効果を体感することが出来ます。
いつの時代も「健康」は、最も大切な財産であり、「運動」はあなたの人生を防衛する重要なファクターなのです。
急速に少子高齢化が進むこれからの日本では、健康であると言うことが、今まで以上に大きな意味を持つことになるでしょう。
松本 整
五輪選手トレーナー、2012ロンドン五輪自転車競技総監督、スポーツトレーナー、日本運動能力研究所 理事長
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