有藤 文香
こころとからだに良いこと。
それが美しさの基本であり、漢方の考え方です。
漢方の基本は、とってもシンプル。
体に良いものを食べ、体が喜ぶことをして、自然に逆らわず、自然と調和して暮らす。
美しく健康でいるために、自然の力を借りることは、
誰もがもっとも受け入れやすい、ごくごく当たり前の大切なことなのです。
まず、そのことに気づいていただきたいと思います。
本来、私たちの体には「自然治癒力」が備わっています。
自分の体に発生したトラブルを、初期の段階で元の状態に戻したり、
治そうとしたりする力が備わっています。
ところが、このごろ、食習慣の乱れや不規則な生活、働き過ぎやストレスなどにより、
この自然治癒力が弱まっている女性が増えているようです。
そのままの状態で年齢を重ねていくと、
お肌の調子が悪くなったり、そんなに食べていないのに太ってきたり、
思ってもみなかった体の変化に驚き悩むことになってしまいます。
しかも、こうしたことは外見だけの問題ではなく、体が発するSOSかもしれないのです。
中医アロマの美容では、
・自分の体のすみずみまで愛すること
・自分の体から聞こえてくる声に耳をかたむけること
この2つをいつも念頭におきながら、
体からのサインを的確に受け止めるための知識を身につけ、
自然の力を借りて対処していくためのテクニックを養うことが目標です。
ただひとつ、注意が必要なのは、
“愛する”ということは、“甘やかす”という意味ではないことです。
忙しい毎日でも、しっかり自分と向き合って、自分の体をよく知っていればこそ、
トラブルがあっても、毎日の養生の中で、自分自身で癒すことができるからです。
全身を見渡して、手をあてながら、
体が必要としているものと、体から追い出さなくてはいけないものを見きわめて、
必要としているものを必要な分だけ必要なところに、間違いなく与えてあげる。
これが、中医アロマのメソッドです。
体が必要としているものというのは、
入念なお肌のケアや、ぬかりないダイエットや体力トレーニングばかりではありません。
旬の食材をおいしくいただき、体が欲する香りを楽しみ、
季節の移ろいを感じながら一日の生活をていねいにおくること。
その積み重ねが、「ウェルエイジング」につながるのではないでしょうか。
年齢を重ねながら、生きることを味わいながら、
畑を耕すように美しい素肌を育てていくのが中医アロマ式「ウェルエイジング」です。
歳月を経るうちに輝く自分の変化に気づき、自然な笑顔がこぼれてくるような、
そんな未来を、自分の手でかたちづくってみませんか。
今日から始める漢方ライフ、あなたの一生の宝物になることを願っています。
有藤 文香
中医アロマセラピスト・薬剤師・国際中医師
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