日本国民全員のアイデアで、真のものづくり大国へ!

2020年、東京オリンピックがやってくる。まだ5年先とは言え、皆がその時に向けて何をしようか、と、ざわざわしています。

それを抜きにしても、近年海外観光客は増加し、2013年には初の1,000万人を突破、2014年には一気に1,400万人を超えました。「春節」という言葉がニュースやワイドショーでしきりに紹介されるようになり、特に、家電店やドラッグストアで、良いものを安く大量に買っていく外国人観光客が報道されました。

僕は、「銀座博品館」という玩具店に定期的に足を運んでいます。そのお店にはいつも大勢の外国人観光客が訪れていて、「おもちゃ」をたくさん購入しています。必需品ではないけれど、一風変わったおもちゃ、クオリティの高いおもちゃ、笑えるくだらないおもちゃ。それらをどんどんカゴに入れていくお客さんの様子を見ると、僕は「もの」が持つ魅力を改めて感じてしまいます。

学生さん向けの講義で、IT事業と比較して、ものづくりの仕事は時間もかかるし、やり直しも効かず、大変であるというお話をしたところ、「それならなぜ、ものづくりに力を入れるのか?世界は必需品以外、スマホとWEBで完結するのではないか?」というような意見まで出たことがありました。私も若い頃は、ものづくりの労力が大きいため、そのような錯覚を覚えてしまうことさえ、ありました。

しかし、最近改めて、いろいろなものをじっくりと眺めてみると、その一つ一つには本当に魂が宿っていると感じます。

外国人観光客は、「寿司」「忍者」など、ザ・日本というようなお土産を買っていくイメージを持たれがちですが、それだけではありません。機能性の高い文房具や、驚きの動きをするロボット玩具、デザイン性の高いがま口・・・。各国の文化に関係なく、日本人も外国人も「いいものだ」「面白い!」と感じるものが、お土産として売れていきます。

「たまごっち」という玩具も、世界中で大ヒットしました。たまご形の本体の液晶画面で、生き物を育て、その生き物のうんちを処理したり、世話を怠ると死んでしまったりする。人類共通の「本能」に訴えかける魅力が、国境を越えた大ヒットになるのでしょう。

博品館から近くのドン・キホーテへ足を運ぶと、店内中に「免税」の文字がズラリ。そしてバラエティ豊かで品質も良い靴下やストッキングには、「日本製」とラベルが貼られています。それらをまさしく「爆買い」する外国のお客さん。日本製はブランドなのです。

2015年現在、円安の影響で、海外の工場でものを生産するメーカーは苦労しています。もしかしたら、今こそ日本は、国内で、真の自分たちの「ものづくり」をする、復活のタイミングなのかもしれません。

実際に、国内で様々な技術を持ち、いろいろなものを作れる会社はたくさんあります。一方で、自分の力でものを作れなくても、すべての人は、面白いアイデアを考えることができます。妄想でも構わない。「こんなものがつくれないかな」と、楽しんで考える。そしてそれができる人を探し、力と知恵を合わせる。インターネットの力で人と人は簡単につながる時代です。違う能力を持った人たちの「共創」つまりコークリエーションで、2020年へ向けて(そこまで待たなくても)全人類が興奮して面白がるものをつくろうじゃありませんか!

おもちゃ開発者/アイデアコークリエイター 高橋 晋平

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