オリンピックで東京を国際都市に

田代岳2020年のオリンピック開催地が東京に決まりました。
1964年のオリンピックのときに私は6歳でしたが、その前後から東京が変貌を遂げたことを覚えています。新幹線も高速道路もそのときにできました。そのときは川の上を通すことが合理的だった日本橋付近の高速道路が現在は景観などの問題から、地下化されるのではないかということも話題になっています。このように60年というときはたとえ成熟した先進国であっても、さらに進化を遂げるチャンスはめぐってくるものです。

安部政権はアベノミクスとして3本の矢を政策目標にしました。1本目が大胆な金融政策、2本目が機動的な財政政策、3本目が成長戦略です。これに4本目の矢としてオリンピック&パラリンピックを入れたらどうでしょうか。オリンピックを単にイベントと捉えずに日本変革のチャンスと捉えてはどうでしょうか。

キーワードは国際化です。

東京という都市は世界でもっとも安全で、交通網が整備され、優秀な人材が多い都市だと思いますが国際化という意味では香港やシンガポールに遅れをとっています。香港もシンガポールも英国人が作った都市ですから、英米人がビジネスをしやすい都市なのでしょう。世界の金融センターはロンドン、ニューヨークですが、アジアでは東京、香港、シンガポールが競い合っています。

日本で海外企業がビジネスをしやすいような環境を整え、海外からの投資を呼び込み、金融センターとしてアジアで磐石な地位を確保するよいチャンスではないでしょうか。

これができれば20200年までの介在効果にとどまらず、長いスパンで日本経済を活性化させるエンジンになる可能性があります。

もともと都市機能という意味では世界屈指の東京です。プラス日本人は【お・も・て。な。し】の心があるわけですから、外国人、外国の資金を受け入れられる仕組みづくりを同時に進めていくことが重要だともいます。

経済評論家 田代 岳

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